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2005.08.15

8月15日

 60年。長くもあっという間の歳月か?
 当時、うら若き未亡人であった祖母は85歳となり、生まれてから父の顔を見たことのない5歳の少女は65歳になっている。
 歴代天皇の名前が言えないだけで、どうして非国民なのか納得できず、初代から今上までの名前を全員で唱和することをバカにしていた少女は、75歳となり、少しぼけの症状がでてきた。
 戦争を知らない私たちは、「戦争を知らない子どもたち」を高らかに歌った一世代前の若者たちがどういう想いで、昭和を生きてきたか、実感することもない。
 生まれたときから、炊飯器や洗濯機、テレビがあり、家中の部屋に電気照明があり、掃除機もアイロンもコタツも生活用品のほとんどが電化製品だった。
 お金がなくて修学旅行にいけないとか、つぎを当てた服を着ていたとか、給食費が払えないとか、そういう級友はいなかった。
 お金持ちとそうでない家庭の差はあったけれど、最低限の生活は普通にできていた。もっと広い世の中を見れば、自分が子どもの頃、もっと苦しい生活を余儀なくされていた家庭もあっただろうが、私の周りには少なくともそういう人がいなかったに等しい。
 そんな環境で育った自分が大人になり、結婚して子どもを産む。
 子どもたちは、生まれたときから、テレビもビデオもエアコンもゲームも、食べ物も着る物も、情報も溢れるような中で成長している。
 「時代」は一個人でどうにかできる代物ではない。どの「時代」に生きようが、その「時代」に生まれてしまった限り、自分の生を全うする他はない。
 今でもどこかで戦火が絶えない。この瞬間もどこかで誰かが死んでいるのかもしれない。
 いつか、この惑星がひとつの国になることがあるのだろうか?ひとつの連合国みたいなものとして成り立つ日が来るのだろうか?大きな争いごともなく、戦火で誰かが死ぬようなこともない日が。
 永の歴史。人が繰り返してきた過ちを繰り返さなくなる日がいつかやってくるのだろうか?
 目の前の幸せだけを見つめることをやめて、目の前の幸せと同等にこの先を生きる万物すべてに思いをはせることができる日がやってくるのだろうか?
 とりとめもなく。戦後60年といわれる節目の日に思ったこと。

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