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2006.02.08

10年分・・・

 10歳年下の子と話をする時。私は、果たして、彼らより余分に生きている10年をちゃんと生きてきたかな?と思う。自分の言葉や行動が、すべって見えるのだとしたら、私はその10年ちゃんと生きてこなかったのだろうなと思う。
 5歳くらい下の子なら、その子の人生にもよるけれど、同じくらいの重みがあったりするから、自分の方が軽くても、あんまりショックはない。さすがに15歳、20歳下の子とは、重さが違うから、これまたショックはない。と、考えていくと、10歳下と言うのは、私にとって、かなり厳しい基準となる。
 彼らの生きてきた人生もそれなりの重みがあり、それなりの経験がある。その中でその人なりのしっかりとしたポリシーをつかんだ子もいるから、そういう子の前で言葉を発するのはものすごく勇気がいる。
 言葉だけで終わってしまいがちな自分だけに、『良い言葉』がうわべだけに終わってしまいそうな恐怖感。どれほどの言葉を投げかけても、それが彼らの肩をすべって地に落ちてしまうのではないかと言う不安感。
 いや、別に、自分をたいそうな人間とは思ってはいない。誰かに何かを諭せるほど、誰かの人生にアドバイスをおくれるほどの人生を送ってきたのではないと思っている。それでも、たかだか40年余りの人生でも、それなりの経験や考えを持っていると思っているから。
 だから、自分の言葉や行動がすべって落ちていきそうな感覚に襲われると、ものすごくブルーになるし、へこんでしまう。自分が今まで生きてきた分を全否定してしまいたくなる。
 ここしばらく、そんな気持ちでいっぱいだったのだね、実は。
 今でも、そんなわけのわからない焦燥感のような倦怠感のような、自己否定のような恐怖感のようなものから抜け出せてはいないけれど。でも、一つ思うのは、だからといって、今ここでそれらの気持ちに翻弄されて、努力を怠ったままあと10年過ぎたら、やはり、10年後同じ思いに囚われるだろうと言うことで。いや、歳を取った分、もっとひどいかもしれない。
 だから、今、自分にできることは、日々を、今を、一瞬一瞬をできるだけの精一杯できちんと生きることなんじゃないかと思う。

 今日は、私の言葉はすべっていくかもしれない。でも、明日は、少しだけでも届くかもしれない。あさってはもう少し届くかも。。。少しずつでいいから届くよう。

 ああ、でも、こんなふうに思うこと自体傲慢なのかも・・・とか思ってしまうけれど。それでも、時は過ぎていくから、今日も頑張ってきます。

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