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2008.01.20

スムーズな介護をするには?

 で、義母の足は・・・。どんどん悪くなっているような気がする。
 先週水曜日に血管外科を受診した時に医師から「足の怪我も多分治らないでしょう。動脈硬化も良くはなりません。何もしないで放置しておけば近いうちに確実に切断ですし、指だけ切断しても術後の傷は治りませんから、切るとなると大事になります。今は、まだ、何とか持ちこたえそうなので、毎日の消毒と週3回の注射をして、悪くしないことが大事です。」と言われる。

 ベストな状況を、ベターな状況をと、願う私たちの願いは、なかなか義父に受け入れてもらえない。
 極端な話し、義父や義母の気持ちを無視して助けようとするならば、義父から隔離して入院させるのが一番だろうと思う。そうすれば、糖尿病の管理もでき、足の怪我や動脈硬化の悪化も防げるだろう。入院先へ認知症のリハビリ?も依頼すれば、こちらの進行も悪化はしないと思う。

 義母の病気だけに関して言えば、義父の覚悟のなさがこの事態を引き起こしている。
 けれど、田舎の新家(次男坊)で親の援助をあまり受けず、二人だけで何もかも築き、病弱だった息子(旦那さんのことね)を育て上げ、今は近くに息子家族が住み週末になると遊びに来て夕食を一緒食べる。元気の良いうちはお互いに干渉しあわず、好きに過ごして、困った時は家族で乗り切る。老後は夫婦で穏やかに隠居生活を過ごす・・・。そんな「夢」を実現しかけて、80歳を前に挫折してしまった義父の覚悟のなさを責めることはできない。

 義母のことにしても、どこかへ出かけるとか買い物をするとかそういうことが好きでなく、家で穏やかに過ごせればそれでいいという、本当にささやかな願いを、病気だからと言って安易に入院して壊したくなかった義父の気持ちもわかるし。もう少し、義母にも気力を持って、今の状況と戦ってほしいのだろうなあとも思う。

 実際、義母は気力を失っているし、でも、痛いこと苦しいこといやなことからは必死で逃げようと子どもじみた嘘や理屈や言い訳で事を回避しようとしているから、それを曲げて言うことを聞かせることは義父にはものすごい労力を必要とし心底疲れてしまうと思う。
 夫婦のことは自分達でしよう!と固く決意して頑張っているのだろうけれど、状況はそんな義父の覚悟や決意をはるかに上回る強さと速さで進んでしまう。それを受け入れられない、と言うか気付かない義父に「老い」を感じて辛くなる。

 義父は結果的に中途半端に投げ出してしまい、私達に余分な負担がかかるのだが、これをどうにかするために「義父の尊厳」を破壊したくはない。
 多分、義父よりは若く柔軟でいろんな所へ相談に行ったりしている私たちの方が、公的私的サービスを使ってもっと楽に介護をし、日々暮らせるような計画を立てられるだろうし、実際にそうできるだろう。少なくとも今よりずっと楽になれるケアプランもあるのだ。

 世の中の介護を背負っている家庭が大なり小なり陥る「矛盾」や「憤り」や「戸惑い」や「迷い」や「閉塞感」を我が家も味わっている。これは介護の重さに関わらず、誰もが感じることなのだろうなと思う。
 今、思うことは介護の大変さではなく、「気持ち」や「尊厳」をいかに損なわず、介護を進められるか、だ。
 介護される本人だけではなく、介護が必要な本人と共に暮らしている人の「気持ち」や「尊厳」をいかに守り、スムーズな介護ができるか。これからの時代はそういうことも論議されるべきだろう。

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