« January 2013 | Main | March 2013 »

February 2013

2013.02.28

コーヒーの香り

2月28日。
 親父はコーヒーが好き。よく飲んでいた。
 京都に我が家御用達のコーヒー店、イノダコーヒーがある。そこのコーヒーは香りも良く味も良く、京都へ行けば必ず寄ってくるほどだ。
 そのコーヒー豆を旦那さんが買ってきてくれたので、昨日、親父の鼻先で封を切った。しばらくすると部屋中にコーヒーのよい香りが漂う。親父も反応したので「いい香りやろ?」と問いかけると大きくうなずいた。と言う話を旦那さんにしたら、旦那さんも喜んでいたが、自分の目で確かめたかったようだ。
 

 今日、見舞う時に一緒に行ってくれて、今度は旦那さん本人が親父の鼻先でコーヒー豆の封を開けた。
 すると、親父は「ああ~、ええ香りや~~。」とはっきり言った。それを見て、感激する旦那さん。
 睡眠薬が効いているので、混濁と覚醒を繰り返しているが、ふと正気になった時に、私を見て「しっかり頼んだでな。」と言った。
「ん、わかった。まかせてな、」と言うと、もう一度「しっかり頼んだでな。」と言う。

 母のこと。この後のこと。しっかりと、親父の意思に沿えるよう。頼まれたんだろうと思う。

| | Comments (0)

2013.02.27

本日の親父

2月27日。本日の親父殿。
 主治医が新しく処方してくれた薬が合ったのか、少し落ち着いてきたような。
 試しに睡眠薬を昼間は半分に落としたそうだ。それで覚醒することが出てきた様子。覚醒と言っても五分もないが。
 今日は長女から電話がかかってきた時に気がついていたから、ハンズフリーにして親父とはなしてもらった。長女の言うことにわずかであるが返事をする。
 母にとっては嬉しい瞬間だったろう。
 治ることはない、明日息を引き取るかもしれない。
 一日でも長く、生きながらえてほしい。
 親父、がんばれ!

| | Comments (0)

2013.02.26

親父、頑張れ!

2月26日
 親父殿、昨夜、私が帰ってから痛みで覚醒し、かなり暴れたらしい。帰宅した主治医に連絡してもらい、痛みにまかせて引きちぎった管などを処置してもらったそうだ。
 その際、弟が痛さを堪える父親を見ていられなかったらしく、「暴れないよう眠らせてあげてほしい」と主治医に頼んだそうだ。
 主治医は「依存性のある薬で、場合によっては万が一のこともあるから、覚悟をしてください」と言ったそう。

 で、今日の朝、長女が夢を見たそう。

内容は
親父が出てきて「こんなにたくさんの人と友達になれるとは思わなかった。」と言いながら着ている服を脱ぎ始め、何やら話した後「じゃあな、俺はもう土曜日にはおらんでな。」と言うので、長女はびっくりして「え?なんで?」と聞いたところで目が覚めた。
と言うもの。

 夢でしかないし。土曜日もいつの土曜日かわからない。
けれども、昨日の親父の様子を見ていると不安が募る。
けれども、眠っていても話を聞いていそうな雰囲気に心が引かれる。
 今日は、夕方、子ども二人を連れて病院に行きます。
 そして、「お父さん、お別れに来ているんじゃないよ。励ましに来ているんだよ。一緒に頑張っていると言いたいんだよ。」と言ってあげたい。

 夜、病室に行くと12時間あまり、ほとんど眠っている親父がいた。しかし、眠りの下では意識があり、目を覚ましたいのではないか?と思うような感じだった。
 私たちが話している声が聞こえているような。
 例えるなら、金縛りにあった時、叫びたくても叫べないような。意識は目覚めはじめているのに、肉体は完全に眠っているような。
気のせいかもしれないけどね。

 機械のアラームでふと意識が浮上。その時にみんなで声をかけると、泣き出しました。わかってくれたんだと、嬉しかったよ。あと、旦那さんが買ってきた京都イノダコーヒー豆の香りをかがせた時、「ええ香りやろ?」と問うと確かにうなずきました。
 聞こえている。わかっているんだと思います。
 主治医が様子をみてくれたときにその話をすると、主治医も嬉しそうな表情でした。
 入院してから、痛みが弱い時でも無理して動き、痛みが激しくなってからは必死に耐えて きたから、かなり疲れているはず、と主治医は言っていました。
 主治医はもう少し眠って体力を温存させたい様子です。眠っているようでも話しに参加したいみたい、と主治医に言うと、「そうやに、間違いないに。きっと一緒に話ししたいと思うよ。」と。
 
 「無理して目覚めると後で疲れるで、今はゆっくり寝てな。明日、また来るから」と言ってかえってきた。
 親父!頑張れ!みんなで一緒に頑張ってるからね!!


| | Comments (0)

2013.02.23

病院にお泊まり

2月23日。
 今、父の病院にいます。
 父の容体の変化が母にとっては急激で頭がついてこず、軽くうつ状態。気分転換んと休養を兼ねて今日は自宅へ帰ってもらいました。と、いうわけで今夜は病室にお泊まりです。

 父は、痛みが少しもひかず、24時間痛み続けるので、昨夜からとうとう脊髄辺りに直接針を刺し痛み止めを注入しました。
 睡眠の為の麻酔は夜だけだったのですが、少しでも痛みを和らげてほしいと、母が主治医に昼間もそうしてくれるよう頼んでいました
 昼の12時ごろドルミカムを投与してもらい5時半頃までは静かに寝ていましたが、その後は痛みが断続的あり、2時間ほど覚醒と眠りを繰り返しています。
 これを書いている間も時折襲う痛みに唸り、楽な姿勢を取ろうと暴れたりしています。でも、ずっと立ちっぱなしでベッドのそばで見ているのも足がくたびれてくるので時折これを書きつつ座っているわけです。

 滅多に痛いを口に出さなかった父なの...で、こうした姿を四六時中見ていれば、そりゃ母は辛いだろうと思います。

 痛みをこらえようと暴れる父に「頑張って」と言うのも迷うところで、たまにはつい口から出てしまいますが、なるべく「頑張って」ではなく、「よく頑張ったね、さすがお父さんや。」と声かけしています。
 先ほど、帰宅前の主治医が様子を診にきてくれて、痛み止めを処方しなおしてくれるようです。
 それで少しでも楽になれるといいなあ。

| | Comments (0)

2013.02.20

親父、モルヒネ点滴始める

2月20日。 親父殿、本日はせん妄状態がひどく、夕方から医師の判断でモルヒネと睡眠薬を点滴され、効いてる間はよく眠っている。
 医師の説明によると、腰にできている癌が脊髄を圧迫し、腰から下が動かない。さらに癌の断続的に来る痛みが酷い時期だそうだ。
 癌の数値は44ほど。良くはないが悲観的な数字でもないそうだ。ただ、癌が脊髄を圧迫していることで、癌の痛み以上の痛みに苛まれているとのこと。
 それが原因で気力がそげるのが怖い。生きようとする気力がなければ、病いはすぐに人間を蝕む。
 とにかく今は痛みをコントロールし、眠ることが体力気力の回復に繋がるとか。
 もう一度でも、二度でも三度でも。何度でも正気の親父と話しがしたいなあ。

 今日は午前中だけ仕事して親父の病院へ。
 結局、親父はデュロテップを貼ったまま、夜間はドルミカムで睡眠を誘導し、モルヒネで痛みを緩和している。
 モルヒネが効いてる間は一時間から二時間くらい眠るのだが、何かの拍子で目が覚めると痛みがないので起き上がり立ち上がろうとする。
 もちろん、癌が脊髄を圧迫している関係から腰から下は自分ではほぼ動かせないから、立ち上がることはできない。
 それでも自分の力で立ち上がりたいのだろう。一時間あまり、座位を保ち、立ち上がろうと試行錯誤し、力を使い果たし、痛み出すとまたモルヒネを投与し眠りにつくを繰り返していた。

 親父と二人だけの時、立ち上がろうとしてできない自分が辛いのだろう。
 絞り出すように泣き出し 「情けない」とつぶやく。「辛いなあ」と声をかけると「辛い」と返事をする。
 「一所懸命頑張ってきたのに動けへんのは辛いなあ」というと、嗚咽していた。
 「骨折して三週間も寝たきり状態やったのに、いきなりは立てへんよ。起き上がって座れるだけでも100点やで。医者はまだまだ大丈夫、そんな簡単に死なへん、そやでゆっくりぼちぼち頑張りとゆうてたで。お父さん一人とちゃう、みんな側にいて応援してる。無理せんとちょっとずつや。」と話したら、「泣けてくるで、もう言うな。」と答えた。
 二日ほど前に、母の前でも泣いたそうだ。絶対に涙など見せない親父の涙は辛かったなあ。

 みなさんの祈りのおかげで、親父と話しができました。本当にありがとう。

| | Comments (0)

2013.02.18

親父、意識混濁

 2月18日。親父、新しい痛み止め(皮膚から吸収するシールタイプのもの)が、現在飲んでいるオキノームと言う痛み止めと相性が悪いらしく、意識混濁状態です。あまり状態が良くないので、この日から母が病室に泊まることになりました。
 現実と夢の間を行き来して、呂律はまわらないし、何が言いたいかわからず意思疎通ができません。時系列もバラバラです。
 二三日すれば、落ち着いてくるだろうと医師も看護師も言いますが、癌が治るわけではないので、如何ともしがたく…。
 痛みがひどいのも、意識が朦朧としたまま生きるのも、見ていて辛いものですね。
 落ち着けばまた元気な時と同じように話しができるとは思いますが…。ついても仕方のないため息ついてます。

| | Comments (0)

2013.02.17

親父、大部屋から個室へ

 2月に入り、入院中の親父は、たまには車いすに乗り、母に押してもらいつつ、院内を散策している様子。
 骨折した日はさすがに落ち込んでいたが、少し入院生活に慣れたのか、ちょっとだけ気分が明るくなっていたように思う。

 が、2月も10日頃。自分でどうにもならないことが多くなってきた親父はずいぶんと荒れた気分になってしまったようで、大部屋のほかの患者さんの障りになるほどだったそう。
 それと、自分が思うように動けないと思ったのか、大部屋から個室に移った。
 2月11日の未明。自分でトイレをしようと思い、座位は取れたものの、そこからどうしても動けず、間に合わなかったそうだ。それは、腰から下に力が入らなかったということで、自分一人では移動がかなわないということだ。

 2月17日。入院して約三週間。ヒビが入った右肩はぼちぼちとだが、治っている様子。
 入院後、すぐにできた褥瘡も治ってきたが、臀部を圧迫するからか別の皮膚炎ができ治療中。腰にできている癌は治しようもなく、痛み止めに頼っている。
 先日、主治医に自分の余命を聞き出したそうで、最初の山がこの夏だそう。頑固で自分勝手で気丈な親父だけど、さすがに心細い様子。

 腰に癌ができたと聞かされた時から、わかってはいたけれど…。
 とにかく、できる時にできることをできる限りを精一杯!でいようと思います。
 

| | Comments (0)

« January 2013 | Main | March 2013 »