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2013.03.11

父、帰る

 2年前の今日も義父は肺炎で入院していた。くるくると円を描くような揺れを感じた2時間後、義父の病院のテレビで見た映像は衝撃的で、忘れることのできない光景だった。
 亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、今なお通常の生活に戻れない30万人を超える方々を抱える現地の復興を祈念する。
 そして、今、生きていることの尊さと幸福をかみしめつつ、父の看護をしている。

3月11日
 父は、たくさんの方々の協力の下、一時退院することとなった。午後1時ごろ、病院を出発し無事に帰宅したそうだ。私は、週中から週末にかけて実家に泊まりに行くためこの日は弟と母に任せ、夜だけ顔を見に行った。
 父は最初、そこが自宅とわからない雰囲気らしかったが、すぐに帰宅したことに気が付き、泣きだしたそうだ。
 嬉しかったのだろう。笑ったり泣いたり歌を歌ったりと、おぼろげな意識の中でもそうして感情を解放していたようだ。神棚にむかって拝み、祝詞も上げていたそう。
 夜、顔を見に行ったときはちょうど意識が行きつ戻りつしていた時だったので、「お父さん、お帰り」と声をかけた。「ただいま」と父。「良かったね、家に帰れて。」というと、「良かった、良かった」と泣きだした。
 しみじみ、退院を決意して良かったと思う。一時的とはいえ、この状態なら3日間は家で過ごすことは不可能ではないだろう。半分、意識がないとはいえ、自宅で家族が普通に暮らす横で眠る父。きっと、安心して眠れることだろう。
 このまま、ずっと家にいられればいいのだけど…。そうもいかないのだろうな…。
 
 今回の退院は本当にたくさんの方の協力があっての実現。それを忘れないよう、私たち家族もしっかりと父との時間を過ごそうと思う。

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